これではだめでしょう
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「成年後見」不人気のヒミツ
巷に溢れるのはこんな声、声、声
- 最初から結論は出ている “親族の後見人はダメ”
- 後見人は抑圧的、時には高圧的
- 見知らぬ後見人が突然乗り込んできて、生活は窮屈に
- やりたいことをやらせてくれない後見人
- 言いなりに、我慢、我慢のご本人と家族
- “こんな後見人は変えたい、なんとかして欲しい” という深刻な悩み
- もっと、びっくりするような酷い話もいろいろ
- 幸せになるどころか、後悔ばかりの後見制度利用
ほとんど聞かれない “後見人が付いてくれてよかった” という話
国もいつの間にか言うのを止めた “メリットを実感できる成年後見制度”
こんな話が広がれば、成年後見(法定後見)の利用には、みんな二の足を踏んでしまう。
だから、認知症高齢者数は年に10万単位で増えていくのに、後見制度の利用増加はわずか500件程度
これではダメでしょう!!
ということで、私どもみんなの後見きょうとは、「法定後見」をしばらく横に置いて、「任意後見」に注目して、その良いところを再度見直すことから始めました。
年度別成年後見制度の利用実態
出典 最高裁判所 成年後見事件の概況
全国(1月~12月)
◎過去10年間の年間平均増加件数・・・503件
◎直近5年間の年間平均増加件数・・・796件
⇒令和4年は申立件数は僅かに減少、再び利用停滞期に戻るのか?
※平成12年~16年までは集計期間が異なるため集計していない。
※上記は申立て件数であり、却下されるものもあるため実際の利用件数は各年度の数値よりも少ない。
※令和3年は第一次成年後見制度利用促進計画の最終年度で、令和4年3月からは第二次促進計画がスタートしているが、その成果が見込めるかどううかは不明である。